第4回周防大島ぼっちサイクリング 「めぐり逢い 島」編 #ロードバイク 2017年10月1日
季節が秋っぽっくなってきたので5か月ぶりに周防大島にサイクリングです
周防大島は山口県東部の瀬戸内に浮かぶ1周100キロメートルほどの島
今年の春に初めて挑戦して今回が4回目になります
前回までの3回は写真の黄色いいとこからタダで貰ったゲイリーフィッシャーのスーパーカリバーで走りました
もともとはマウンテンバイクですがチョット細めのロードタイヤをはかせてます
しかし今回はまたまた同じいとこからタダでせしめたロードバイク
「GT Vengeance」
相当古いものだと思いますがピッカピカです
そしてフレームの癖がすごい!
ほとんどのパイプが飛行機の翼のようにぺったんこでロリーバーンやニューウェイもびっくりの空力マシンです
しかしこの特殊形状が出発して間もなくトラブルの原因になろうとは・・・
いつものように車載して大島大橋を渡り切った場所の駐車場に向かいます
この時点ではスピードアップが期待出来る自転車なので100キロメートル走る気満々です
島までもうちょっと地点の山道にいた人たち
アメリカの有名な人もいますね
でも夜中に一人で走ってるときライトに照らされたらどーなん?
10時ちょっと前にスタート
しかし6キロ走った所にある写真の看板を撮ろうとUターンしたらサドルがポコッと外れちゃいました
道端で緊急手術開始です
今まで家の周辺で乗り回してた時は異常なかったのに・・・
もちろん心配性なので工具はちゃんと携帯してますがサドルの下まできっちりと例の翼断面カバーでおおわれてるから六角レンチの長さが届かない!
適正な工具を持たなければ整備士であっても無力です・・・
車には長い六角があるはず
でもサドルなしで今下ってきた長い急坂を戻る自信はない
「どうしたんかね?」
そこに初老の紳士登場
一度通り過ぎたけど気になって車で戻って来てくださったとのこと
訳をお話しすると「ワシのウチがこの先1キロほどの所にあるからどうしようもなかったら来てみんさい」と携帯の番号を教えてくださいました
なんとかサドルを仮固定して慎重に走り始めて数分、ガソリンスタンドがありました
「すみません、六角レンチ貸していただけません?」
「ありません」・・・
万事休す
携帯を取り出してさきほどのオヤジさんに電話しました
「300メートル戻りんさい、道に出て待っちょるけえ」
すこし戻ると青いツナギに着替えたオヤジさんが手を振って迎えてくれました
オヤジさんのアジトは街はずれ、海沿いの道路のそばにありました
静かな裏道から庭先にお邪魔します
聞けばここは昔住んでいた住居で現在は島を離れ、車で1時間ほどの場所に住んでおられ趣味のためにちょくちょく通っておられるとのこと
ガレージには小型ボートが入っており、お孫さんと海遊びするとか・・・
うらやましいー
玄関わきの工作室からレンチを出していただきましたが微妙にサイズが合わない!
すると両頭グラインダーを持ち出してくれて
「これで削ってもいいから、削ったらその工具持っていきなさい」
好意に甘えて六角レンチを加工してサドルの取り付け完了
すると
「すこし時間ええか?」
と一番奥にある建物に招かれました
陶芸が趣味で自分用の焼き窯を見せていただきました
さらに畑をつぶして建物を自作で拡張予定
そのためにここに通ってきているとのこと
「どうしてもあんたの自転車が直らんかったらこの自転車のサドルをあげるつもりじゃった」
涙・・・
なんのお礼も出来ないので必ずまた来ますと約束して出発!
ここから一気に橘町のラーメン屋まで走ろうと思ったら「チャリンチャリーン」と妙な音が・・・
石でもはねたんだろうと気にせず更に数キロ走った上り坂で立ちこぎしたとたん
完全にサドルが落ちた
しかも固定用のパーツがない
あの音か!
またサドルが落ちないように慎重に来た道を戻ります
2キロほど戻って落ちた音がしたような気がする工事現場を歩いて探すと
あった!!!
ある意味持ってる???
名も知らぬ漁港のトイレ裏で再手術
オヤジさん魂の六角レンチ改(中央)がありがたい
しかしその後もシッカリ締め付けても走り出すとすぐ緩むの繰り返し
かわいい神社前で修理
南の島っぽい場所で修理
でも停まってる車どこかで見たような・・・
ふと防波堤を見るとうちの店のお客さんが3世代で釣りを楽しんでおられました!
ここでの修理でやっと緩む原因を特定
サドルの固定位置が前過ぎた様です
大幅にタイムロスしましたがトラブル解消!リスタート!
第1目的地のジャムズガーデンの「いちじくフェア」の看板が見えてきました
嫁からのミッションは「いちじくorブルーベリーor柑橘系」
入店して 「スミマセンいちじくは?」
レジのお姉さん「売り切れたんですよ~」
「え~、ホントは10時の開店と同時に入る予定だったのに」
「お客さん、もう1時ですよ・・・」
ブルーベリーだけでもめまいがするほど種類があって選べない!
結局「当店一番人気」の札付きのやつに・・・
3時間もロスしては橘町のラーメン屋までたどり着く前に腹ペコで止まってしまう
とりあえず「道の駅サザンセトとうわ」まで漕ぎます
以前テレビで見たカンボジア料理店「オークン」にトライ
店主に「テレ見ましたよ」と声をかけると上のセットをすすめられました
これが辛さが絶妙でウマい!!!
一見薄味風なカンボジアラーメンですが意外なほどしっかり味がついてます
お立ち寄りの際はぜひ!
左が店主
「おいしかったです!また来ますね!」
その後は「まだ日没まで3時間ほどあるから」と100Km目指してみましたが
急に弱気になって初めて走る峠を越えて島の南岸へ
そこからが延々と続く上り坂で左足の膝が完全にアウト
しかもそのまま南岸を行くととんでもなく長距離になりそうな事に気づく
なんとかショートカットする為に片添が浜からさらに峠越えして北岸に戻り、昼に立ち寄った道の駅の前を通り過ぎて前回見つけた島で一番勾配がないルートで再び南岸へ(汗)
午後3時半
あまりにも膝が痛むので庄南ビーチで倒れこむ
あとはもうそんな急坂は無いので無理しないでそろそろと
どこに?
よく見るとネコだらけ
なんとか午後5時ジャスト
大島大橋まで帰着
ディスタンスは79.67キロ
80キロ走ったって事でご勘弁
ラストは妙に〇〇本が充実したポプラで祝杯
いつも最後は膝が痛くて「二度と来るか!」と思うのに
2~3日したら「また行きたい!」って思うのはなぜ?
完